BLOG

ブログ

2017年7月6日| ブログ

世界音楽療法大会に学ぶ。音楽の力

2017年7月4日から5日間に亘り、つくば国際会議場で開催されている第15回世界音楽療法大会。4階建てのビルの16部屋とホールをフルに利用して、音楽療法に関する様々な研究発表やセッション、ワークショップが展開されています。

私は1日のみの参加でしたが、世界各国の音楽療法士、小児科等医師、理学療法士、学校の教員、介護士、看護師、それぞれの仕事現場で音楽療法を取り入れている方々がひしめき合う空間は熱気ムンムン!パズルのように組まれた日程の中から各自プログラムを選択し、会議室から会議室へ動きます。

私が選択したのは次の5つ。

  1. ウェルビーイング・高齢者の認知症予防をテーマにしたセッション
  2. 統合失調症を対象とした音楽を使った認知矯正療法プログラムの開発(NEARの活用)
  3. 調整的音楽療法(RMT)
  4. 音楽療法集団歌唱のための鍵盤楽器伴奏技術の工夫
  5. 発達障がい児のための医療的ミュージック・ケアの実践 (小児科クリニックの臨床療法)

様々な臨床研究発表で示されていました。また、音楽は人の運動機能にも大きな働きかけをしてくれます。
例えば「発達障がいで、運動機能障害が併存している」ケース。私もレッスンで出逢ったことがありますが、手先が動きにくい、体幹のバランスがとれない、全体の筋肉の動きがゆるやかなので、呼吸、発声、滑舌、リズムも、ご本人がやる気を出してくれていても、思うように基本動作が出来ないということになります。
この「発達性協調運動障害」は小脳の障害から来ているため、小脳に作用する音楽は有用であると学びました。